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ラクシュミーは、ヴィシュヌの妻で、幸運や豊かさの女神として知られています。シュリーという名前でも呼ばれます。では、絵や彫刻の中のラクシュミーは、どんな姿で表されているのでしょうか。象に水を注がれる絵、ヴィシュヌの足をさする絵、古い金貨や首飾りまで、クリーブランド美術館の作品解説をもとに読んでいきます。
この記事では、クリーブランド美術館 オープンアクセスの作品解説(2003.149、2003.150.b、2003.132、2018.155、1963.104、1963.104.1、1977.62、1953.14、1961.46)のクリーブランド美術館「Gajalakshmi: Lakshmi with Elephants」「Goddesses Lakshmi and Sarasvati」「Vishnu and Lakshmi」「Vishnu on Ananta, the Endless Serpent」「Vishnu with Shri and Bhu」「Shri」「Coin of Chandragupta II」「Pendant with Shri」「Vishnu Riding on Garuda」をもとに、幸運の女神ラクシュミー(シュリー)について5つのポイントで整理します。後半の、ラクシュミーの作品を見るときの手順は、この記事の提案です。
※この記事は、2026年10月時点でクリーブランド美術館 オープンアクセスの作品解説(2003.149、2003.150.b、2003.132、2018.155、1963.104、1963.104.1、1977.62、1953.14、1961.46)に掲載されている内容をもとにしています。この記事は、クリーブランド美術館のオープンアクセス(作品データ)の解説を、2026年10月24日に確認してまとめたものです。神話の内容は、地域や文献によって違う伝え方があります。作品の展示状況は美術館の案内で確かめてください。
ラクシュミーとは?
幸運の女神
クリーブランド美術館の解説では、ラクシュミーはヴィシュヌの妻で、幸運、繁栄、美の女神と紹介されています。
シュリー
古い作品では「シュリー(Shri)」の名前で呼ばれ、豊かさと幸運の女神と説明されています。
ヴィシュヌの妻
南インドの彫刻の解説では、ヴィシュヌの二人の妻として、シュリーと大地の女神ブーが挙げられています。
蓮の花
多くの作品で、ラクシュミー(シュリー)は蓮の花と一緒に表されています。
ラクシュミーの見方 5つのポイント
1. 蓮の上に座る
蓮の座は玉座です。
2. 象が水を注ぐ
ガジャラクシュミーの姿です。
3. ヴィシュヌを起こす
足をさすって起こします。
4. 金貨にも登場
グプタ朝の金貨の裏面です。
5. 胸の印シュリーヴァトサ
「シュリーの子」の印です。
5つのポイント早見表
| ポイント | クリーブランド美術館 オープンアクセスの作品解説(2003.149、2003.150.b、2003.132、2018.155、1963.104、1963.104.1、1977.62、1953.14、1961.46)の案内 |
|---|---|
| 蓮の上に座る | 蓮 |
| 象が水を注ぐ | 象 |
| ヴィシュヌを起こす | 夫婦 |
| 金貨にも登場 | 貨幣 |
| 胸の印シュリーヴァトサ | 印 |
象に水を注がれるガジャラクシュミー
作品
「Gajalakshmi: Lakshmi with Elephants」(1890年ごろ、コルカタのカーリーガート絵画、2003.149)です。
座り方
ラクシュミーは、ヨーガの蓮華座(パドマーサナ)で蓮の上に座っています。
象
両側の象が、鼻で持ち上げた壺の水をラクシュミーに注ぎ、信仰を表していると解説されています。
玉座とアーチ
蓮の座は玉座の役割をし、象の鼻はアーチを作って、その中にラクシュミーがまつられているように見えると書かれています。
ヴィシュヌを起こすラクシュミー
作品
「Vishnu on Ananta, the Endless Serpent」(1700年ごろ、チャンバの絵画、2018.155)です。
世界が始まる前
解説では、世界が作られる前、ヴィシュヌは宇宙の海に浮かぶ蛇アナンタの上で眠っていたと書かれています。
足をさする
世界を作るときが来ると、妻のラクシュミーがヴィシュヌの足をやさしくさすって起こしました。
ブラフマーの誕生
そのあと、ヴィシュヌのへそから蓮の花が出て、創造の神ブラフマーが生まれたと紹介されています。
蓮の池
絵の作者は、ヴィシュヌの住む海を蓮の池のように描いていると書かれています。
ヴィシュヌと並ぶ姿
カーリーガートの絵
「Vishnu and Lakshmi」(2003.132)では、四本の腕のヴィシュヌが妻のラクシュミーと座り、乗り物の鷲(ガルダ)が前でひざまずいていると解説されています。
南インドの彫刻
「Vishnu with Shri and Bhu」(900〜950年、タミル・ナードゥ、1963.104)では、ヴィシュヌの妻シュリーとブーが蓮の花を持っています。
シュリー単独
同じ組の「Shri」(1963.104.1)は、左手に蓮の花を持つ姿だと書かれています。
ヴィシュヌの持ち物
1963.104の解説では、ヴィシュヌは右上の手に円盤、左上の手にほら貝を持つと紹介されています。
二つの伝え方:ヴィシュヌの妻と、ドゥルガーの娘
ヴィシュヌの妻
多くの作品解説では、ラクシュミーはヴィシュヌの妻として紹介されています。
ベンガルの民間伝承
一方、「Goddesses Lakshmi and Sarasvati」(2003.150.b)の解説では、ベンガルの民間伝承でラクシュミーとサラスヴァティーは姉妹で、女神ドゥルガーの娘とされていると書かれています。
両方を知る
どちらか一つに決めるのではなく、地域によって違う伝え方があると知っておくと、作品が読みやすくなります。
持ち物の違い
この絵ではラクシュミーは開きかけの花を、サラスヴァティーは弦楽器を持っています。
古代の金貨と首飾りのシュリー
グプタ朝の金貨
「Coin of Chandragupta II」(400年ごろ、1977.62)の裏面には、蓮の上に座る幸運の女神シュリーが表されていると解説されています。
表面
表面には、弓と矢を持つ神の射手が描かれています。
ガンダーラの首飾り
「Pendant with Shri」(2世紀ごろ、1953.14)は、地元の神とギリシャ風の神を合わせた女神で、豊かさと繁栄を表すと書かれています。
豊穣の角
ギリシャの女神テュケーのように豊穣の角を持ちますが、それが蓮の花の形になっていて、シュリーとのつながりを示すと説明されています。
胸の印「シュリーヴァトサ」
作品
「Vishnu Riding on Garuda」(4世紀、ビハール、1961.46)です。
胸の印
ヴィシュヌの胸には「シュリーヴァトサ」という吉祥の印があります。
名前の意味
解説では、シュリーヴァトサは幸運の女神でヴィシュヌの妻であるシュリーの「子(ヴァトサ)」という意味だと書かれています。
手の持ち物
ヴィシュヌの手には、円盤、こん棒、ほら貝、シトロンの実があると紹介されています。
この記事で取り上げた作品
見方
2世紀から19世紀まで、長い時代にわたって表されてきたことがわかります。
| 作品番号 | 作品名と時代 |
|---|---|
| 2003.149 | ガジャラクシュミー(1890年ごろ、コルカタ) |
| 2003.150.b | ラクシュミーとサラスヴァティー(1890年ごろ、コルカタ) |
| 2003.132 | ヴィシュヌとラクシュミー(1890年ごろ、コルカタ) |
| 2018.155 | 蛇アナンタの上のヴィシュヌ(1700年ごろ、チャンバ) |
| 1963.104 | シュリーとブーをともなうヴィシュヌ(900〜950年、タミル・ナードゥ) |
| 1977.62 | チャンドラグプタ2世の金貨(400年ごろ) |
| 1953.14 | シュリーの首飾り(2世紀ごろ、ガンダーラ) |
| 1961.46 | ガルダに乗るヴィシュヌ(4世紀、ビハール) |
となりのサラスヴァティーも見てみよう
学問の女神
2003.150.bの解説では、サラスヴァティーは知識と学問の女神で、芸術の守り手と紹介されています。
弦楽器
手に持つ弦楽器は、洗練された訓練と教育を表すと書かれています。
白い肌
サラスヴァティーの白い肌は、純粋さを表すと説明されています。
左右対称
二人の女神がそれぞれ蓮の上に立つ、左右対称の構図の絵です。
ラクシュミーの作品を見るときの手順
ここからは、クリーブランド美術館 オープンアクセスの作品解説(2003.149、2003.150.b、2003.132、2018.155、1963.104、1963.104.1、1977.62、1953.14、1961.46)の案内をもとにした、この記事の提案です。
ここで挙げるのは、クリーブランド美術館の作品解説をもとにした見方の例です。
名前
作品名に「Lakshmi」「Shri」のどちらが使われているかを見ます。
蓮
蓮の上に座っているか、蓮の花を持っているかを探します。
そばにいる存在
象、ヴィシュヌ、ガルダ、サラスヴァティーなど、一緒に描かれた存在を確かめます。
地域と時代
解説の地域と年代を見て、同じ女神の表し方の違いを比べます。
よくある質問
ラクシュミーとシュリーは同じ?
クリーブランド美術館の解説では、どちらもヴィシュヌの妻で幸運の女神として紹介されています。
ガジャラクシュミーとは?
象に水を注がれるラクシュミーの姿です。
なぜ蓮と一緒なの?
2003.150.bの解説では、蓮は美しさと純粋さを表すとされています。
サラスヴァティーとの関係は?
ベンガルの民間伝承では姉妹で、ドゥルガーの娘とされていると紹介されています。
金貨にもいるの?
グプタ朝のチャンドラグプタ2世の金貨の裏面に、蓮の上に座るシュリーが表されています。
ラクシュミーは、蓮とともに表される幸運の女神
クリーブランド美術館の解説によると、ラクシュミー(シュリー)はヴィシュヌの妻で、幸運や豊かさの女神です。象に水を注がれる姿、ヴィシュヌの足をさする姿、古代の金貨の姿など、多くの作品で蓮とともに表されています。作品を見るときは、蓮とそばにいる存在に注目してみてください。